チーム運営に必要なこと。リーダーは「人の心を動かす」ことから始めよう。
リーダーという立場になると、コミュニケーション能力、決断力、発想力、行動力など、リーダーシップを発揮して、組織やチームを牽引していく力が必要となります。
チームを牽引して「人を動かす」ということは、リーダーという立場から、単に命令すれば良いのでしょうか?
「命令する」だけでチームや組織は動かないということは、リーダーとして、上司として組織を率いる経験をお持ちの方ならわかっていることでしょう。
「人を動かす」ということは「人の心を動かす」ということと「人が率先して行動する」という非常に高い意識を持って行わなければならない二つのことがあります。
どちらも簡単ではないですが、誰もが「人を動かす」ために必要なスキルを身につけることはできます。
私自身も長年組織の中で仕事をしてきていますから、これを読んでいただいているリーダーの方と同じように人間関係での悩みやストレス、失敗は数え切れないほどの経験をしてきました。
そして、それらの問題解決のためにコーチングを学び、マネジメントやマーケティングのボードゲームインストラクターの資格を取るなど、自分自身のスキルアップを図ってきました。
また、「多くの方に影響を与える立場」でもある経営者の方々から、コミュニケーションをどのように取れば、あなたの周りにいる人たちが、あなたの言葉に耳を傾け、そして行動してくれるのか?ということの貴重なお話もたくさんお聞きする機会をいただいてきました。
お聞きした内容はことある毎に後輩や部下に話して聞かせるようにしてきましたが、同じ話を聞いたメンバーでも、正しいことを言っているけれど、相手の心を動かすことができないパターンも数多く見てきています。
いったい何が原因なのでしょう。同じ事はあなた自身や、あなたの周りの人物に思い当たりませんか?
私たちがリーダーという立場に立って、人を率いる役割を担う時、最初に理解しなければならないことは、人を動かすために必要なものはテクニックではなく、「感情」を理解することだということです。
「人の心を動かす」には。
まず自分自身が、「この人の言うことなら聞いてみたい」と思う人の人物像をハッキリと思い浮かべてみましょう。
それは、正直な人ですか?
それは、行動力がある人ですか?
それは、失敗から逃げない人ですか?
それは、思いやりがある人ですか?
それは、約束を守る人ですか?
それは、過ちを素直に認めて謝罪できる人ですか?
いくつでもかまいません。
そして、その人物像で挙げたものに自分が当てはまっていますか?
「この人の話なら聞いてみたい」「この人のリーダーシップにはついて行こう」と思える人物の要素をあなた自身が満たしていると言えるでしょうか?
最初から完璧にできる人はいませんから、すべてを満たしていないとダメなどといった判断ではありません。
もし、自分の身近にこんな風に思える人がいるなら、その人と自分を比較してしまうかもしれません。
「○○さんだからできるのですよ」と。
でも、それで自分の成長へのチャレンジをしないのであれば、これから先に問題を解決するチャンスは非常に少なくなります。
人の心を動かすにはまず、自分自身が自らの挙げた「この人の話なら聞いてみたい」像に少しでも近づくこと、だと思います。
人の心を動かすにはコミュニケーションやテクニックではなく、
日常でのあなたの人に対する対応を周りの人たちは見ているということを意識してください。
その信頼関係の上で、コミュニケーションの取り方やテクニックによって成果を出すこともできます。
ここで言いたいことは、私たち人間はすべての行動は「感情」に多大に影響されているということです。
「相手の言っていることは正しい、でも感情的に一緒に仕事をしたくない。」
「言っていることはわかるけど、あなただからできるのですよ」
「いつも私たちに命令するだけで、なんとかしろとしか言わない」
など、私たち人間は感情が伴わないと、チームワークは整わないということ。
一時であれば、表層的に合わせることはできても、次第に感情に歪みが生じて、チームメンバーの意識が整わず、仕事の結果なども思うような成果を期待することが難しくなるでしょう。
「人の心を動かす」ために、自分の姿勢を正して相手と向き合うことから始めましょう。
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