危機におけるドラッカーからのメッセージ
リーダーの持つべきマインドとは
いかなる組織も危機に襲われるのだから
2020年4月、コロナウィルスの影響によって
多くの企業が仕事のやり方を変えざるを得ない状況となり、
時差出勤やテレワークを取り入れているところも一気に増えている感があります。
緊急事態宣言から一週間が経ち、
休業要請などで飲食店を始め、スポーツジム・カラオケ店・映画館と、
様々な施設やサービスが休止し、街の様子も一変しています。
企業は目先の事への対応に追われながらも、
こんな時だからこそできることを考えなければならない、と前向きな言葉で従業員を鼓舞し、
なんとか今の状況を打破しようと踏ん張っていますが、
その反面、日々不安な情報がメディアから発信され、
それを見聞きすることで、小さな勇気も萎えてしまいそうになります。
たとえばこのような状況の時に発想を変えるためにも、
私自信はドラッカーの著書を何度も読み返したりします。
ドラッカーの言う「成功の絶対条件」
そこで書かれていた言葉が【成功の絶対条件とは「自信を持つ」】という言葉でした。
自信はすべての基礎であり、成功するためには“自信が不可欠”
この不可欠なマインドですが、
どうすれば手に入るかがよくわからない点が残念だとも。
【・・・まず、自信を身につける必要がある。自信がなければ大きな成果を挙げられないが、そういう成果も挙げずに自信など手に入るはずがない。】
その通りです。
そこで目にとまった言葉が、
「コンフォートゾーンの外で新しい何かを体験する」ということ。
経験のないこと、あまりやりたいと思わないこと、ちょっと不安なことなど、
過去に経験したことや得意なことを選ばずに、
何でも良いからチャレンジすることが大事だと。
少しずつ積み重ねたことが、やがて自信になり、
仕事においても良いリーダーシップが取れるようになると。
こんな(有事)時代のリーダーの持つコンピテンシーは何か。
コンピテンシーとは「高い業績・成果に繋がる行動特性」であり、
「能力」と「行動」の双方を捉えたものです。
この困難な瞬間にリーダー自身に与えられた職務に向かう姿勢や積極性、
これからの臨むべき姿、成果に至る行動特性が問われる時でもあります。
「コンフォートゾーン」などありません。
これまで経験したことがないようなことばかりが目前に迫ってきています。
誰もがイノベーターになるチャンス!だと考えよう。
ピーター・ドラッカーは、
「経営とは、イノベーションとマーケティングだ」と言っています。
そして、イノベーションにつながる7つの機会を教えてくれています。
- 予期せぬ成功と失敗を利用する
- ギャップを探す
- ニーズを見つける
- 産業構造の変化を知る
- 人口構造の変化に着目する
- 認識の変化を捉える
- 新しい知識を活用する
そしてつまるところ、イノベーションは経済や社会を変えなければならないと。
逆に経済や社会が変わる今、自社革新が必要となっています。
ここである法則を紹介します。
南カリフォルニア大学教授の教育学者ローレンス・ピーターによって提唱された
「ピーターの法則」というものがあります。
本来は、能力主義の階層社会がもたらす弊害について指摘したもので
「昇進した人たちは、やがてただの凡人になる」という考え方だそうです。
どういうことかというと、
【仕事で成果を上げると、その人は組織の中でひとつ上の階層に取り立てられ、次にまた成果を上げれば再び昇進をする。そして周りの人たちもその人のことを「有能な人」と評価するが、ある程度昇進したら、「有能な人」がたいした仕事ができなくなり、役に立たない仕事しかできなくなってしまう。期待されて昇進して、新しい仕事を任された有能な人が、いつまでも「有能」であり続けることが難しく、ほとんどの人が「凡庸な人」になってしまう】
という組織が抱える課題のことです。
この法則を紹介した理由というのは、
自分自身に言い聞かせているということもありますが、
経営者やリーダーは「今までの価値観」や「成功事例」など
過去に経験してきたことが足かせになることもあるということを知り、
毎日のチャレンジを楽しみながら成長を続けて欲しいと願っているからです。
今の状況は多くの企業が事業の再構築を行わなければならないタイミングであり、
インターナルブランディングを必要としています。
それほど、従来のやり方や考え方を刷新し、変革とスピードが求められています。
ロジック・ブレインは新たにAIを搭載したTOITOIサービスをリリースしました。
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