
5G時代の到来と生き残りへのカギ
新たな環境へ対応できますか?
リーダーや管理職の数多くの方が、チームの問題を感じています。
そして「今かかえている問題をどうするべきか?」について対処はしても、
新しいことへの取り組みはなかなかチームに浸透しないことは組織によく“あるある”な話です。
しかしながら、そんなことを言ってはいられない時代になるのだと、ちゃんと受け止める必要があります。
これから私たちの環境が大きく変わろうとしています。
有無をいわさず、私たちのビジネスや生活も大きく変わっていかざるを得ないタイミングとなってきているのです。
2020年には東京オリンピックが開催され、2025年には大阪で万博が開催されようとしています。
このような機は様々な技術革新のお披露目の機会でも有り、2020年には5Gの本格スタートが注目されています。
動画や映像などの提供スピードが早くなることは多くの人が知っています。
2022年頃に汎用的になるだろうと言われています。
私はデザインの業界で仕事をしていますから、大きな変化を目の当たりにしたことがあります。
ご存知でしょうか?
昔デザイン業界には文字の入力のために写植という業務があり、写真の修正などを行うレタッチという工程もありました。
今はデザインをMacで行なうことは当たり前になりましたが、それまでは上記の業務を行なう職人さんたちがいて、それぞれ分業されていました。
技術革新によって生まれてくる仕事もあれば、失われていく仕事もあります。
何を言わんとしているのか。
新しい事への取り組みはなかなかチームに浸透してかないと言っている場合ではないのです。
現存している企業は、新たな環境へと対応するために、チャレンジを率先垂範するリーダーが求められ、その中で活躍するのは新しい世代のビジネスパーソンたちです。
組織の世代間の価値観の違いは、多くの組織において問題視されています。
最近では読解力の低下も課題と言われていますが、これらの解決方法はコミュニケーション能力の向上が必須であることは多くの管理職の人が知るところとなっています。
コミュニケーションの本質とこれからのマネジメント。
コミュニケーションの本質とは「人を動かすこと」「人と関わること」です。
「人を動かす」ことのシンプルな方法は命令することです。
1980年代、バブル時代の“企業戦士”を象徴した流行語に「24時間戦えますか」というセリフがありますが、その時代には上司は命令することで部下を動かしていたわけです。
現状では「24時間戦えますか」というと「○○ハラスメント」「ブラック企業」と言われますが、これが当たり前とされていた時代がありました。
では、今はどうか。
人を動かすためには具体的なオファーが必要です。
オファーというのは申し入れる行為を指しますが、そのオファーにも「何故」が必要と言われています。
「何故」それが必要なのか。
「何故」今なのか。
「何故」自分たちが取り組む必要があるのか。
その目的や意義に共感し、自分(個人)の成長と繋がることを今の世代は求めていると言われています。
今の世代というだけではなく、世代に関係なく消費者の購入スイッチとなるのは「なぜそれを創っているのか?」という理由に共感するということだと言われています。
何を創っているのかではなく、何故それを創っているのか?
サイモン・シネック氏のゴールデンサークルの話はご存じの方も多いことでしょう。
Appleを例にしたTEDの話は有名ですね。
Appleの場合は「我々のすることが世界を変えるという信念」を持ち「すべての製品を美しくシンプルにデザインし、誰でも使い易すいユーザーフレンドリーにする」ことを謳っています。
組織においても、このような企業の理念を浸透させ、「何故それが必要であるのか」という理解と共感を得るためのコミュニケーションとリーダーシップが求められています。
人と関わり、人の心を動かす力は、一人ひとりの人間に備わっており、
それをどのように引き出していけるのかが課題なのです。
人は誰とも異なる個性、能力が備わっていて、その「個」を活かすマネジメントが今求められています。