一人ひとりに『リーダーシップ力』が求められている現場。 個人の自発性を発揮させるために必要なものは、環境づくり。

最近、経営者の方からよくお聞きすることがあります。「言われたことはやってくれるのだけれど、それ以上のことはやらない」「言わなければ、気づいていてもやらない」と、社員の自発的な行動が不足していることを悩まれている方、またはそれを聞いて、深くうなずき「どこでもそんなお悩みをお持ちなのですね。」と同意される経営者や管理職の方。

そもそも、リーダーシップということを学ぶ機会を与えられてきた世代と、そうではない世代が今、現場では入り交じっているのです。

ご存じの通り、リーダーシップというものは必ずしも上司や管理者だけに求められているわけではありません。

たった一人、それは自分自身であっても、自分自身にリーダーシップやマネジメントを発揮させることで、「1」の力が「1以上」となります。

現状、ビジネスにおける環境の変化は非常に速く、短期間で対応せざるを得えません。

チームを取り巻く環境がこのように激変している中、人手不足、働き方改革への対応が迫られ、一人ひとりが最大限の力を発揮し、チームとして効率的に業務を遂行することが望まれています。

こんな課題を考えていたときに、ある優秀な社会人2年目の女性とお話する機会があり、少し尋ねてみました。

「学生の頃のアルバイトではマニュアルがありましたか?」「そのマニュアル通りに仕事を行う事を教えられましたか?」「そこに書かれている事以外を行う事は望まれていましたか?」とこんな質問をしてみたところ、マニュアルがある場合はその通りの仕事を行い、それ以外の事無駄な時間になるので、基本的にはやってはいけない決まりだったと。

次に、そんなアルバイトを行ってきて、「社会人になってからは《自発的な行動》を求められたときに戸惑いましたか?」と聞いたところ「はい、とても戸惑いました。テーマや目標について、自分で考えて実行していくことが難しいですね。」ということでした。

その彼女はとても積極的に行動するタイプだと感じましたが、それでも自分自身のテーマや目標に対して「自発的な行動と責任」そして「結果」を出していくことが難しいと話してくれました。


時間に追われるビジネスマン

とにかく時間をかけられなくなった現代。

特にマニュアルが悪いというわけではないのですが、いつ頃からマニュアルを主に仕事をするようになってきたのか?

業務を円滑に遂行したり、業務効率化を図ったりするために使用されるのがマニュアルです。

ですから、マニュアルも業務品質の均一化による安定や優秀な人のナレッジをマニュアル化することで、短時間での業務遂行レベルの高度化が狙え、活用方法によっては素晴らしい成果が期待できる方法のひとつです。

ただ、すべてにおいてマニュアルありきでの業務に支障を感じ始めた時期も、業務の効率化が顕著に言われるようになった時期も、バブル崩壊後あたりではないかと記憶しています。

上司も部下に対して時間を掛けて育てることができなくなった。

マニュアルを作ることで、その通りに行動することを求められ、一つ一つの意味や必要性を教える機会も少なく、とにかく忙しい。

私が新入社員だったころに比べて、人を育てる事に時間を掛けられなくなったことも原因の一つだと感じます。


個人個人のリーダーシップ力を向上させるには、環境づくりが大事。

私はマニュアルがすべて悪いとは考えてはいません。

先ほども書きましたが、若手の育成や中途入社の社員に対して、業務品質の均一化による安定や優秀な人のナレッジを伝えるツールとしてのマニュアルは、チームの生産性を向上させることに繋がると思います。

個人個人がリーダーシップ発揮することができる環境作りを管理者は早速作っていかなくてはなりません。

まずは、マニュアルの活用の際に、単にツールとしてトレースさせるのではなく、個人の目標設定と行動のプロセスの中で、どのように活用していくのかも十分に教えていくことが大切です。

次に、チームや組織の目標や目的を達成するために、積極的にチームの活動に参加することを、管理者は一人ひとりの背中を押して促していくことが必要だと考えます。

メンバー同士、上司部下とのコミュニケーションで、お互いに「信頼」を高め、「安心」の中で、個人の力を精一杯発揮することができるような環境を作ることが重要です。



良好な信頼関係の構築、チームビルディングにはヒューマンリレーションを可視化したロジック・ブレインで組織分析してみませんか?

「自分理解」「相手理解」が一目瞭然。

池内浩子
池内浩子

有限会社デジタルプラネッツ代表取締役。

人気記事ランキング

昨日

新着をフォローする