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スピード解説「働き方改革法案とは」と、チームパフォーマンスの上げ方

チームパフォーマンスの向上はリーダーという役割を担っている方は、常にそのことを考えているに違いありません。

残業時間の上限、有給休暇取得の徹底など、大手企業に続いて中小企業にも働き方改革法案が適用されることが目の前に迫ってきています。

働き方改革の条件をクリアしようとするならば、メンバーたちの生産性を上げていかなくてはなりません。

一人一人の技術の向上や業務の工程の精査を行い、「無理」「無駄」「むら」の改善は必須です。

中小企業において労働生産性の向上は急務となっています。

チームのパフォーマンスの向上のために何が必要か、どうすれば良いチームを作ることができるのか?

そして働き方改革法案とは、どんな内容でいつからなのか? 


働き方改革法案、どんな内容?いつから施行されるのか?

(1)時間外労働の上限規制

【施行時期】大企業 2019年4月、中小企業 2020年4月
【内容】36協定の特別条項につき、従来上限規制がなかったが、「年間720時間、単月100時間未満、複数月平均80時間」の限度を設定する。

(2)年次有給取得の義務化

【施行時期】2019年4月
【内容】有給休暇が年10日以上ある労働者について、そのうち5日の取得を企業に義務付ける。

(3)勤務間インターバル制度の普及推進

【施行時期】2019年4月
【内容】前日の終業時刻と翌日の始業時刻の間に、一定時間の休息の確保を努力義務とする。

(4)中小企業の時間外割増率猶予措置の廃止

【施行時期】中小企業 2023年4月
【内容】月60時間を超える時間外労働について、中小企業は割増率25%で据え置かれていたが、大企業と同様に50%の割増率となる。

(5)産業医の機能強化

【施行時期】2019年4月
【内容】事業主は産業医に必要な情報を提供し、産業医の勧告を衛生委員会に報告することを義務とする。

(6)同一労働同一賃金の義務化

【施行時期】大企業 2020年4月、中小企業 2021年4月
【内容】正社員と非正規労働者の不合理な待遇差の禁止、派遣労働者の派遣先または同種業務労働者との均等待遇実施、正社員との待遇差の内容・理由の説明の義務化。

(7)高度プロフェッショナル制度の創設

【施行時期】2019年4月
【内容】一定の収入(1075万円以上を想定)があり高度の専門性知識を必要とする業務に従事する場合、本人の同意などを条件に労働時間および休日・深夜の割増賃金等の規定を適用除外とする。

(8)フレックスタイム制の清算期間延長

【施行時期】2019年4月
【内容】フレックスタイム制の清算期間を現行の1ヵ月から3ヶ月に延長する。

エンジャパン:働き方改革法案、いつから施行?(人事労務Q&A)参照


「1+1=2よりも大きな成果」はどうすればできるのか!?

働き方改革法案が施行されて、上記8つのうち1〜4は中小企業のどこもが関わる内容で、生産性をあげなければ、単にコストが増えて利益を圧迫します。

「1+1=2以上の成果」を出すことを社員も一緒に考えていくことが必須です。

シンプルに言えば「適材適所」と「ヒューマンリレーションの最適化」がキーになります。


今回、適材適所を見極めるひとつの方法を紹介します。

人はビジネスお役割については4つのタイプに分類されます。

【イノベーター】【ネゴシエーター】【プロデューサー】【プランナー】

このタイプ別にどのような仕事を得意とするかなどの特徴が分かれます。


仕事の4分類

1つのチームにバランスよく4つのタイプがいれば、得意とするものを役割で分担するので、仕事進行がスムーズになります。

《思考重視〜非現場型〜》

プランナー:綿密な作戦を練り、経営資源(人・モノ・金・情報)を使って成果を挙げる。新しくユニークなオンリーワンオンリーワン発想で、差別化を図る。現場から一歩引いた位置で知恵を出し、アイデアや作戦をまとめる。現場の流れを読み、広報から的確な指示で前線をサポートする。情報の収集や整理が得意で要所を抑えて活用する。

プロデューサー:単独行動ではなく、組織を使って与えられた目標を達成していく。全体のバランスを見極めて組織をまとめ、全体把握とリスクマネジメントを実行しながら管理・統制していく役割を得意とする。常に全体の構想を重視し、自らはムードメーカーあるいは旗振り役に徹する。

《行動重視型〜現場型〜》

イノベーター:チャレンジ精神旺盛で、目標に向かって直線的に進むことを考える。現場で先頭に立ち、新しい道を切り開いていく役割を得意とする。常に最前線でチャレンジしていく。動きながら効果的な方法を模索し、スピード感を持って短期的な成果を挙げる。

ネゴシエーター:進んで現場に出て、直接、目標達成に関わっていく。今あるモノを深堀し、ムラが生じても成果の帳尻あわせをする役割と得意とする。何度も繰り返し行うことで、パイプを太くしていきながら成果を挙げていく。次の一手を考えることができたら行動できる。早さの中にも相応の成果を求め、積み重ねることで目標達成していく。


あなたに近いと思ったタイプはどのタイプですか?
​​​​​​​あなたのチームはバランスよく役割分担できていますか?


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「自分理解」「相手理解」が一目瞭然。

池内浩子
池内浩子
有限会社デジタルプラネッツ代表取締役。 セールスプロモーションを柱とした事業を大阪と東京を拠点に展開。22期目。 取得資格:GCS認定コーチ/ロジック・ブレイン認定トレーナー/戦略MG マネジメントゲーム認定インストラクター
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