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OJT開始の時期。 社員のモチベーションを上げる指導の方法

人を教えるということは簡単ではありません。新社会人や第二新卒の大人を相手に“仕事”を教えるということはとても難しいものです。

OJTともなると、教科書や指導要項のようなマニュアルが必ずしもあるわけではありません。新社会人ともなると、自分なりの考えも持っていて、相応にプライドも高く、場合によってはこちらのいうことを素直に聞いてくれないことがあります。

事実、ビジネスの現場で悩んでいる方も少なくないはずです。


長い間新社会人へのOJTの様子を見ながら思うことは、教えるのが上手い人と下手な人がいるのは確かなことです。

人を教えるのが上手い人というのは

  • 今日実践する内容を共有している。
  • 習得して欲しいポイントを明確にしている。
  • 説明が丁寧。
  • 相手が何をわかっていないかを把握して、教えている。
  • やり方だけを教えるのではなく、なぜその方法を取り入れているのかを理解させている。
  • 物腰が穏やかで後輩や部下から話しかけられやすい雰囲気を持っている。

逆に教え下手な人は

  • 専門用語を多用している。
  • 一方的に話をして終わってしまっている。
  • 説明が足りない。
  • 話が早いので、メモを取りづらい。
  • 話しかけづらく、質問するといつもイライラしているように見える。
  • 声が聞き取りにくい。

などなど。

思い当たる節があれば、早速改善してください。

仕事ができるようになるとつい、仕事を覚えていた頃の自分を忘れてしまっているのです。

その頃のことを思い出して、こうして欲しかったと思うことを実践してみてはどうでしょう。

「教える技術」の第一は、コミュニケーションです。

教え上手な人は「相手の立場に立つ」ことが自然にできている、もしくはそのように心がけているのではないでしょうか。


コミュニケーションスキルを磨けば、教え方も上手くなる。

「教える技術」の第一は、コミュニケーションだと先ほども書きましたが、「教える」ことも「コミュニケーション」も「自分」と「相手」という2人以上の間で行われます。

「自分」と「相手」は明らかに違うということを“認める”ことから始めなくては上手くすすめていけません。

つい自分基準でものごとを考えてしまいがちですが、「相手の立場になって考える」ということが、教える際には大切です。

「えっ?教える私たちが相手の立場になって考えるの?」「私たちの時にはそんな風には教えてくれなかった」と思われた方もいるかもしれませんね。

少し自分が新入社員だったころを思い出してみてください。

「こんなことくらいわかるだろう」「知っているだろう」「できるだろう」という前提で研修や先輩社員とのOJTがどんどん進んでしまって、今さら「わからない」「できていません」と言えなくてつらかったこと。

先輩からの説明を早とちりして、1日分の仕事がパーになってしまったこと。

「○○さんは、もうできてるよ」と言われて悲しくなって自信を持てなくなったこと。

新入社員の頃は誰もが経験してきているようなことでも、自分一人で乗り越えて来られたのでしょうか?

周囲の上司や先輩たちからのフォローアップがあったのではないでしょうか。


ここで間違えないようにしなければならないのが、すべてが相手の都合に合わせなければならないということではありません。

OJTの現場では、経験のないことも訓練していかなくてはなりません。

「それはできません」や「それは嫌です」とハッキリものを言うタイプも少なくありませんが、そう言われたら部下や後輩にどのように返答していますか?

「わかりました。やらなくても良いですよ。」とは言わないですよね。

その時は「とにかくやって」と頭ごなしに言うのでは無く、社会人として間違ったことを発言していることをきちんと叱らないといけません。

いろんな考え方はあると思いますが、闇雲に褒める育て方も良くないと思います。

叱るべきときにはきちんと叱って、褒めるべき時にはちゃんと相手を認めて褒めることができる教え上手な先輩、上司がいると新入社員の定着率も上がり、早期に戦力化していくことができます。


現場のリーダー、上司に求められていること。

現場のリーダーや上司には、メンバーのやる気をうながし、チーム活性化をはかる役割が強く求められています。

OJTの担当者と新入社員との業務の進捗や悩みを聞き、それぞれのモチベーションを高めるためのコミュニケーションを適切なタイミングでおこなえれば、チームは活性化し、成果も出すことができるでしょう。

そのためにもまずコミュニケーション能力を磨く必要があり、良好な信頼関係の構築に努めなければなりません。 そして、定められた業務または範囲について、正しい教え方を身につけ、部下・後輩を一人前の現場プロに育てあげる能力が求められています。


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