catch-img

今世界で注目が集まるPersonality Assessment Solutionとは?

1. 性格を“見える化”する時代へ

働き方の多様化が進む中で、企業の人材課題は複雑化しています。若手社員の早期離職、社内コミュニケーションの分断、エンゲージメントの低下——こうした課題に対し、スキルや経歴だけに着目した従来の人材マネジメントでは限界が見えてきています。

このような背景から、今、世界的に注目されているのがPersonality Assessment Solution(PAS)=性格評価ソリューションです。これは、社員や候補者の「性格」「価値観」「行動傾向」など、目に見えない“個性”を科学的に可視化するツールであり、次世代の人材マネジメントを支える仕組みとして期待が高まっています。

2. Personality Assessment Solution(性格評価ソリューション)とは何か?

Personality Assessment Solution(PAS)とは、心理学や統計学をもとに開発された、人間の性格特性を分析・可視化するクラウド型ツールです。ビッグファイブ理論などに基づき、回答者の傾向を客観的データとして算出し、組織マネジメントや人事戦略に活かせるよう設計されています。

主な活用シーン

  • 採用活動における適性の見極め・ミスマッチ防止
  • 配属や人材配置の最適化(チームバランスの視点など)
  • 育成・1on1面談での個別対応に活用
  • 上司・部下・同僚間のコミュニケーション改善
  • 組織文化や風土との相性分析

診断自体は、オンライン上で10分〜15分程度の質問に回答するだけ。結果はレポート形式で自動出力され、専門的な知識がなくても直感的に活用できるUI設計が主流です。

3. タレントマネジメントシステムとの違いとは?

ここで、人材管理の文脈でよく耳にするタレントマネジメントシステム(TMS)との違いを明確にしておきましょう。

項目

Personality Assessment Solution(PAS)

タレントマネジメントシステム(TMS)

対象情報

性格、価値観、行動傾向、動機付けなど

職務経歴、スキル、資格、実績など

主な目的

組織との相性・行動特性を理解し最適化

人材情報の一元管理と配置最適化

活用領域

採用、育成、エンゲージメント、人間関係

評価、異動、登用、教育履歴など

導入効果

定着率向上、離職予防、組織改善

業務効率化、タレントプール構築

アプローチ

心理的・行動科学的

業務的・システム的

TMSが「人材データベースの整備・活用」に重きを置くのに対し、PASは「人間そのものの理解」に焦点を当てています。両者は補完関係にあり、特にPASはTMSではカバーしきれない“人間の内面”を可視化できる強みを持っています。

4. なぜ今、PASが注目されるのか?

① スキルより“人となり”が問われる時代

近年、成果を出す人材に共通して求められているのは、「共感力」「リーダーシップ」「自己認識力」など、いわゆる非認知能力です。これらは履歴書やスキル表では判断しづらく、PASのようなツールを用いて初めて可視化が可能になります。

② エンゲージメント向上と離職率低下への貢献

PASは、社員の内面にある価値観や働く動機、不満の傾向などを読み解くことができ、マネジメントや面談の質を向上させます。
結果として「この会社は自分を理解してくれる」と感じることで、離職率の低下やエンゲージメント向上につながります。

③ SaaS型で中小企業にも導入しやすくなった

以前は専門家による面接や心理分析が主流だった性格診断も、今やクラウドSaaS型で誰でも簡単に導入・運用が可能となりました。
導入コストも数万円〜とリーズナブルであり、1社あたり数十名規模から活用可能です。

5. グローバル市場の成長と日本のポテンシャル

世界のPAS市場は、2024年に56.2億ドル(約8,800億円)と評価され、2033年には159.5億ドル(約2兆5,000億円)まで成長すると予測されています(CAGR 12.3%)。

一方、日本国内では、タレントマネジメントシステムの導入は進んできたものの、PASの普及はまだ限定的です。
これは裏を返せば、日本企業にとっては“先行者利益”を得られるチャンスがあるともいえます。

特に、人事専任担当者が少ない中小企業にとっては、「人となりが見える」ことで得られる組織の安定化と成長の基盤構築にPASは有効です。

6. まとめ:人材マネジメントは“性格”の時代へ

働く人の「能力」だけでなく「個性」を理解することが、人材の定着・活躍・エンゲージメント向上につながります。
PASは、タレントマネジメントシステムでは補えない“人の内面”を可視化するツールとして、これからの人事戦略に不可欠な存在になるでしょう。

弊社の提供する「TOiTOi(トイトイ)」は日本のPAS市場の先駆けといえるSaaSサービスです。
20年以上をかけて集めた10万件以上のオリジナル性格データベースとビッグファイブを用いて、ビジネスに特化した個性分析と分析結果の現場での活用方法を体系化したクラウドツールです。

導入にあたっては、難しい運用知識は不要。人事部門の規模を問わず導入可能なクラウド型サービスです。今後ますます注目を集める領域だからこそ、先駆けて情報収集してみませんか。資料を下記のバナーよりダウンロードいただけます。

石川リエ
石川リエ
組織分析研究所所長 ロジック・ブレイン認定パートナー ロジック・ブレイントレーニングパートナー 今まで30を越えるチームの分析を行い、その結果と今後の施策案をご提案。

TOiTOiについてもっと知る

チームメンバーの能力が一目瞭然。
個性や能力を活かしたチーム作りに、TOiTOi(トイトイ)で組織分析してみませんか?
チームの人間関係(ヒューマンリレーション)の改善にも効果的です。
資料ダウンロード
組織分析
セミナー情報

人気記事ランキング

昨日

関連記事