
1on1ミーティングの効果を最大限にする「フィードバック」とは
1on1で大切な「聴く」「待つ」「フィードバック」
今日は久しぶりに私がコーチングの資格を取った時の講師をしてくれた先生と会い、
1on1についての話をしました。
1on1ではスタッフの話を【聴く】ことが大事だということは理解されていると思います。
しかし【聴く】だけではなく、コミュニケーションをとらなくてはなりません。
その中でも【フィードバック】は重要な役割を担うスキルでありながら、
【フィードバック】を正しく理解している人が少ないのが問題だと言われていました。
フィードバックへの理解については上位者だけが必要ということではありません。
フィードバックとは?
【フィードバック】は注意、指摘や否定ではなく、ゴールに向けての軌道修正を行うものだと
上位者もスタッフも相互に理解をしておかなくては、
コミュニケーションが進まなくなります。
重要なことはお互いに【フィードバック】について正しく理解しておくこと。
そしてミーティング時に上位者が行うコツとして、「フィードバックする」のポイントは、
相手の話を聴いて、感じたことを感じたまま伝えることです。
相手が話していない感情や思いの部分を感じ取り、伝えることです。
人はよく、口にしていることと、実際に考えていることとが違う場合もよく見られます。
それを感じたら、正直にそれを伝えることも、「フィードバックする」ということです。
上手に「フィードバックする」ことができるためには、その前提として、
「聴く」スキルをしっかりと身に付けておく必要があります。
私も以前はスタッフと話すときに「間」が待てなくて、
つい自分が先に話して部下がそれを「聴く」というミーティングばかりでした。
今は「待つ」ことも少しはできるようになりました。
面談時の沈黙はまだ根比べのように思えます。
聴く・待つために必要なこと
上司にも部下にも、時には勇気が必要となります。
こんなことを言ってしまってよいのだろうか、
相手に失礼ではないだろうか、
嫌われてしまうのではないか、
相手を傷つけてしまうのではないか、
評価を下げてしまうのではないかといったことも心配になるでしょう。
そのあたりのことは注意深く行う必要がありますが、
「相手理解」「相互理解」をすすめ、信頼関係を築いておくことが前提となります。
フィードバック・リテラシーを高めるためには
経営者や上位者の立場としてはフィードバック・リテラシーを高めておくことは、
自分自身の成長のためにも必要なことだと考えます。
コーチと話した内容で、リテラシーを高めるために理解しておくポイントをまとめると
- 自分自身へのフィードバックは、自分の回りへの影響を知るために必要なことです。特に経営者やマネージャーに対しては、自分の施策や振る舞い、言動が社内にどのような影響をもたらしているかを知ることは何よりも必要。
- わかっているつもりと、実際にフィードバックを受けて事実に触れることは、たとえゴールが同じ結果であったとしてもその過程は全く意味が異なります。
- フィードバックを受ける側、する側双方にフィードバックについての理解が必要。
- フィードバックは自分がどのように回りに影響しているのか、自分自身の軌道修正のためにも、自らが求めるべきことだと理解すること。
- 自分の知りたいこと、自分では気づいていないことなどを焦点にフィードバックを求めることがコツ。
- フィードバックは一人から求めるのではなく、できれば複数人から求めると良い。
- フィードバックはあくまでもゴールに向けての軌道修正という位置づけなので、フィードバックの内容に反応するのではなく、フィードバックを受けたことを参考に、ゴールに向けて内容を熟考し、行動にフォーカスすること。
コーチと話していて感じたことは、自分自身がコーチングを受けたこともなく、1on1のスタッフとのミーティングをうまく運営するためにどうすれば良いのかと悩んでいる経営者やマネージャーがいかに多いかを感じました。
【聴く】【質問する】【フィードバック】という基本のスキルをアップすることはもちろんですが、その前に【フィードバック】をする側と受ける側との信頼関係を築いておかなければ、どんなに良い【フィードバック】でも相手に伝わらず、人間関係を歪めてしまう結果となるということ。
コーチングを行うときでも、まずはラポールを築くことから始めるのと同じですね。
なんの気なく話した内容が、部下の自尊心を傷つけてしまったり、
褒めたつもりが伝わってなかったり。
コミュニケーションは「相手理解」と「自分理解」が大切です。
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